生活保護を受けている友人が新品のiPhoneを買っていた
釣りタイトルっぽくなってしまったけれど、別に「生活保護を受けている人が高価なガジェットを持つのはけしからん」という主旨ではないんです。今日たまたま、独女通信のこんな記事を目にしました。
独女通信 : スマホ代7500円! でも着ているのは激安服ってどうなの? 本気で格安スマホを検討してみた
たしかに「ユニクロは高くて買えない。GUと百均を愛用している」みたいな人に限って、いまだに高い携帯料金を払っていたりするんですよね。私の友人で生活保護を受けている女性も新品のiPhoneを2台買ったそうです。
いま、生活保護の住宅扶助と冬季加算に関する話題が注目されています。
生活保護の住宅扶助引き下げを、社保審・生活保護基準部会は決めていません(みわよしこ) - 個人 - Yahoo!ニュース
その彼女は古いアパートでとてもつつましい生活をしており、少しづつ買う灯油を大切に使っていたのですが、ある朝、水道管が凍結のため破裂して修理費用を自己負担することになったそうです。そんな寒い部屋で寝起きしていたんだと想像すると、胸がしめつけられる思いで話を聞きました。
そして春になり、お嬢さんが社会に出るのを契機に、二人でガラケーを卒業したという報告を受けました。
私自身、障害年金を生活の糧にしており、彼女とはプチプラや節約の話で盛り上がる仲だったので、だいぶん前から「ネット環境が整うと、よりお得な生活情報が得られるし、楽しいこともある」とすすめていました。
「ネットにつながっていない古いパソコンが家にある」と話していた彼女は私のアドバイス通り、自宅にインターネット回線を引く契約もセットでそのキャリアに申し込んだと言っていました。
もちろん、ガジェット好きな人ならその楽しみのために少ない生活保護費の内のいくらかを工面して、それに充てるという使い方も悪くはないでしょう。例えば、同じくらいの娯楽費として、週に1本だけ観る映画が生きがいという受給者がいるかもしれません。それがその人にとって「健康で文化的な生活」なのですから、他人がとやかく言うことではありません。
ですが、彼女が求めていたデジタルな生活は高額なキャリアとの2年縛りじゃなきゃ実現できなかったのでしょうか?「知らない」ということはあらゆる選択肢を乏しくします。お金が無いと価値のある情報にアクセスできない、そして結果として貧困から抜け出せないという負のスパイラスに陥ってしまっている例がそこかしこで見受けられます。
その友人親子にはせっかく手に入れたiPhoneから拡がる世界があることを祈ります。