kukkanen’s diary

障害年金で暮らす片づけられない女の日記

精神障害者向けB型作業所の見学レポート

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はじめに

先日、相談支援事業所を訪れた際に「引きこもりがちな私が日中過ごす場所」として、B型の作業所を紹介されました。ここまでの経緯は以下の記事をお読みください。

そして、正式名称「就労継続支援B型」を含めた作業所の種類については、こちらの記事にまとめております。

見学までの流れ

A型の作業所は、最低賃金が保障される雇用契約を結ぶので、募集や採用に関する流れは普通の短時間アルバイトとたいして変わりません。

ですが、わずかな工賃が発生することはあっても福祉の要素が強いB型の作業所に関する公開情報はあまりありません。

私の場合、前述した障害者向けの相談支援事業所でB型作業所を紹介されました。相談員さんが私にマッチングしそうな作業所に電話をして、見学の日取りを決めてくれました。

そして、見学当日は相談員さんが自宅まで迎えにきてくれて、雑居ビルの1フロアにある作業所まで同行してくれました。

作業風景

作業所に到着すると、責任者の方の自己紹介の後、さっそく作業現場を見学させてもらうことになりました。いただいた名刺には、精神保健福祉士と社会福祉士と書かれていました。

《就労継続支援(A・B型)の指定要件・手続きの流れは? | 介護・福祉事業者のための指定申請代行.com》によると、作業所を営むために「管理者の実務経験」や「建物の内装などに関する設備」に関する基準があるようです。

作業室では、講師のサポートを受けながら、利用者が編み物、刺繍、織物などをしていました。

利用者の年齢層は20〜40代くらいで、女性のみの十数名でした。

その中で、一人だけソファにどっしりと座ったきり何もせず、ぼーっとしているかなりの肥満体の方がいらっしゃいました。

面談時に説明を受けましたが、一番よく働いている人でも月額工賃は1万円程度で、収入を得ることより、家以外の場所に通所することが当面の目標という人もいるとのことで、そういう方を実際に拝見して、少し安心しました。

あとは、もう一人キレイに化粧をしているにもかかわらず、口が半開きになっている若い女の子がいて、これが福祉の現場なのだという実感がわきました。

面談

見学後の面談では、相談支援事業所で聞かれたこととほぼ同じ内容の質問を受けました。

参考:はじめての「障害者相談支援事業所」利用レポート - kukkanen’s diary

病歴、職歴、家族構成、現在の経済状況などを問われるままに伝えました。

自分が得意な仕事、苦手としていること、今後どうしたいか?といった肝心なことに明確な答えが出せないでいる私に、とりあえず週に1、2回通ってみてはどうかと提案してくださいました。

一日通しで利用すると、お昼休憩をどう過ごすかで疲労が予想されるので、午前と午後のどちらか2時間のプログラムを選ぶのが良いとも言われました。

ちなみに、A型作業所のように履歴書を持参するような採用面接ではなく、あくまでもサービス提供者(作業所側)と利用者(私)の打ち合わせといった体裁です。

なので、面談を終える際も採用の可否を伝えるのではなく、「自治体の窓口でサービス受給者証を取得したら、連絡をください」と言われました。

今後の流れと感じたこと

通所に際して、「就労継続支援B型」(作業所)というサービスを受けるための申請が必要で、認定されて受給者証が届くまで1ヶ月くらいかかるそうです。

これから、申請のために自治体に出向くのですが、窓口の人にいろいろ聞かれるかもしれないので相談支援事業所の方が同行してくださいます。

私は過去に障害者手帳も障害年金もすべて自分が主体的に行動することによって、手続きを進めましたが、「なんでも自分でできる」人が役所の窓口に行っても、公式サイトに載っている程度の制度説明しかされません。

ですが、同じく発達障害当事者である友人は、精神障害者手帳より審査基準が厳格と想像される療育手帳*1を取得したり、公費負担があるヘルパーさんに掃除をしてもらったりしています。

その彼女は私より全然元気でA型の作業所に通ったり、友達と遊んで歩いたりしているわけですが、違いはおそらくケースワーカーの存在です。生活保護を受けるに際して、担当するケースワーカーが利用できる様々な福祉制度を手配することよって、自活を促しているのだと思います。

つまり、症状の程度は同じでも「自力でなんとかしよう」という気力が残っているうちは精神障害と認められず、「自分で頑張ってください」ということなのでしょう。

というわけで、私は今回、相談支援事業所を介して、初めてB型作業所という福祉サービスとつながりを持つことになりました。

この続きはまた、記事にする予定です。